脱力のトレーニング法
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  腕がガチガチになるのは 悪い例です
  関節や筋肉が強ばっていると、音楽の流れが妨げられます

  ヨーゼフ・ホフマン

    今回のテーマは 「脱力」

    ピアノでいう 「脱力」 は、
    余計な力を一切抜いて、リラックスした状態で、弾くことを指します。



 脱力の練習のやり方


    脱力を身につける練習は、まずは
    ヒジ支点で腕を動かすことが、最初の練習テーマです!

    みなさん、ピアノは指で弾くもの! と誤解しがちですが、

    プロのピアニストは、指100%の状態で弾いているのではなく、
    ヒジや手首など、いくつかの箇所に力を分散させて逃がしながら、

    指には、100%の負担がかからないように弾いています。

    (だから、長時間弾いても、腕も痛くならないし、疲れないのです)

    まずは、プロのピアニストのような
    指に100%の負担がかからない弾き方 を身につけるために

    ヒジ支点の練習 から始めます!


   ヒジ支点の練習 (まりつき)



    ヒジ支点の感覚を身につけるために、
    最初は、イメージトレーニングから入ってみます。

    そのイメージとは、まりつき のイメージ。
    鍵盤の上で、先に紹介したピアノ奏法の手の形 を作ったら


     


    この形を崩さないようにしたまま、
    ヒジ支点で、まりつき (ボールのドリブル) をやってみましょう。

    このとき、手首は固定です。

    まりつきの時って、ボールが真上に返ってくるよう、手のひらの内側は
    吸盤のように丸いカーブを作って、真下にヒジ支点で押し下げるもの。

    手首が前後にパタパタ動いてしまうと、まりつきのボールは真上に返ってこず
    あさっての方向に飛んでいってしまいますから

    手首は必ず、ヒジから伸びる一本の棒のように、固定です。


   ヒジ支点の練習 (鍵盤で音を出す)



    それでは実際に鍵盤で音を出してみましょう!

    まりつきの動きで鳴らす音は、黒鍵のド から順番に  黒5つ。

    狙う音の出し方は、重厚な音です。

    良い音はヒジの圧力から生まれます。

    初心者のように、指100%の状態で弾こうとすると
    音が軽くなってしまうものなので

    先ほどの、ピアノ奏法 の手の形を作ったら、
    ヒジを支点にして、そのまま腕ごと押し下げます。

    すると、ズーンと重厚な音が!

    ヒジごと押し込むと、響きに重厚感が加わりますので
    ヒジ支点で、鍵盤相手に、まりつき (ボールのドリブル) をやってみましょう。

    音は、1音ずつ音を変えて 黒鍵のド から順番に、 黒5つ

      

    これを、1音ずつ、黒鍵に対してそれぞれの指で、やり続けます。


  ※  もし、ヒジから先の動きに違和感が感じられた時は

    椅子の高さが自分に合ってないので、細かく椅子の高さを調節して
    自分に合った椅子の高さを見つけます。



    まりつきのイメージで、ヒジ支点で腕を動かす動きに慣れてきたら、

    訓練2 として、不要な力は抜いたまま、必要な部分だけ、
    インパクトを入れる練習です。


   必要な部分だけインパクトの練習 (肩を支点に、ヒジごと動かす)



    ヒジ支点の感覚に慣れてきたら、ちょっと音も大きくしてみましょう!

    ff を出すときも、力任せにガンガン叩くのではなく、
    ヒジで 響きに重厚感を加えます!

    そのやり方ですが、
    今度は、肩を支点に、肩から指先までを、一本のムチ だと思いましょう。

    ピシッ、パシッ!! のあのムチです。

    今まで ff を出すとき、

    音の粒がスッと揃わず、ギクシャクした音になってしまってたのは
    余計な箇所に、無駄な力が入っていたからであって

    今回は、肩から降りてきた力を、そのまま指先まで伝える意識。

    肩を支点に、腕全体をムチみたいに、しなやかに振りおろしながら、
    指先に向けて、ストレートに 「遠心力」 が伝わるようにします。

    身体全体をムチのように連動させながら、
    鍵盤とのインパクトの瞬間だけ、グッと一点に力をこめる!

    途中の ヒジ や 手首 で引っかからず、
    弾力を持ったムチみたいに 「遠心力の頂点」 が指先で感じられましたか?


    成功したときは、
    荒い音の ff ではなく、ズーンと重厚な ff が出たはずです。

    それが 脱力 された状態で、大きい音を出した状態です。


   プロの域の練習 (肩を支点に、ヒジごと動かす)



    最後は、私自身が世界的なピアニストの 「奏法分析」 をしていたときに
    見つけ出した、「演奏の極意」 と言える高度なテクニックの解説です。

    相当な上級者の方でないと、何を言ってるのかわからないと思いますが
    何を言ってるのか分かる、すごい方のために、お伝えします。


    音のバランスを1%単位で整えるには、手の平の使い方に注意。
    最後の音色は手の平の角度で作る。

    指を寝かせて、手の平側の指の付け根に、少しだけ圧力を加える。

    手の平のエネルギーを、指の第3関節 (根元) にかぶせて
    手首の圧力で、安定させるような意識で。

    ……といっても、手の平を不自然に曲げるわけではない。

    あくまで、意識だけだが、
    演奏中は、手の平がつぶれないよう、手の平の状態を常に意識する。

    この意識で弾くと、音のバランスを1%単位で整えることが容易になって
    プロが使う、音色変化のように、自在に音が変えられるようになる。

    両手の響きを1%単位で溶け合せにいくときは、この技を知らないと
    なかなか難しい。




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