初見大王への訓練 (神業編)

初見大王への訓練 神業編です。
オリジナルテンポでの、演奏シミュレーション
今回の説明は、初心者向けではなく、完全に
上級者の方に向けた 「本格的な練習法」 の説明。
レベルとしては、神業級 です!
元々、初見が得意な 上級者の人が
さらに 初見大王 を目指すための、特殊能力の最後の訓練 となります。
今までの 特殊能力 を、全部 同時にぶつけにいく!
音符を一つずつ、読むのではなく
グループとして、一気に広い範囲を読み取る |
今回の 『特殊能力の訓練』 7つのシリーズの入り口は、
はじめの頃は 視野を広げるところ からスタートしました!
最初の頃は、まだ訓練内容も それほどキツくなく
誰でもついてこれる内容に なってましたが
「5番」 の記事あたりから、かなり 初見大王に寄せてきました!
ただ 「5番」 の記事の 動体視力編 のときは
そのスピードで、譜面を目で追うだけ でよかったのですが
今回は 「5番」 と 「6番」 を連結させます。
練習方法 (初見大王)
CDを聴きながら、その曲の楽譜を 目で追ってみます。
譜面を目で追うだけでなく そのCDのスピードで、譜面から
「演奏状態の 両手の動画」 をイメージしてみます。

たとえば、PCのタイピングで、文字を打つときって、
打鍵 のためには、頭の中の言葉を
「ローマ字のキー配列」 に置き換えて、キーボードを叩きますが
打ちたい速さで 「ローマ字の文字列」 も 頭の中で
次々と 処理できないと、
「頭の即断即決力」 の限界で
打鍵スピードの限界に 引っかかってしまいますよね?
運動能力には余力があっても、頭の反応速度 の限界で・・・
そうですね! 「頭の指令」 が間に合ってない状態ですからね!
ピアノも、おなじように、楽譜を読むときは、頭の中で
打鍵のための配列 に置き換えて読むのですが

このような 音符の大群 が出てきたとき、
どれだけ速く、そして正確に 鍵盤に結び付けられるか?
それが 「初見大王」 をとれるかどうかの、分かれ目になるわけですから
音符を見た瞬間、一瞬で、鍵盤のイメージが頭の中に浮かぶよう
CDを聴きながら、そのスピードで、
「演奏状態の両手の動画」 が間に合う訓練を積むのです。
プロと同じスピードで、その楽譜を弾くときと同じ状況を、
イメージトレーニングの中で、常に自分にぶつけ続ける!
強度の高い練習に対して、適応を繰り返す
もっとスラスラ弾きたい! と思ったら、
トレーニング強度も、より高いレベルを意識しないといけません。
強度の高い練習に対して、適応を繰り返すからこそ
初見大王の実力 に到達できるのです。
今まで、こういうアプローチの経験のない方は、適応までに
時間がかかるかもしれません。
また、ちょっとでも油断すると、
「ええとぉ……」 と間に合わない自分に気づき、
即断即決力のスピードアップが 難しいと感じるかもしれませんが、
「頭のイメージ」 が追いつけないような無理なスピード で弾こうとすれば
演奏ミスが多くなるのも 当たり前ですよね?
「なんで ミスが多いんだろう?」 ではなく、
頭がそのスピードに負けてるから、演奏ミスが多くなるのです。
今回の、CDのスピードで、頭の中で
「演奏状態の 両手の動画」 をイメージする練習・・・
楽譜を追いかけながら、鍵盤のイメージが スラスラ浮かびましたか?
それとも、「うう~!」 とフッ飛ぶこと多数ですか?
全然できずに、打ちのめされました!
意外に、できなかったでしょう?
……ということは、スラスラ弾くのに足りなかったのは、
演奏技術ではなく、頭の反応速度 だったのです。
♪を見る → 指の形と押さえる鍵盤が、全部瞬時にわかってる
(同時に、楽譜から 音も聞こえてしまう) |
初見大王になりたいと思ったら、弾く前から、全ての答えがわかっている!
最終的には ここを目指しにいきます!
あとは、今回の練習テーマに対して、勝つか負けるか? です。
勝てばいいのです!

ピアノが上手になる★超簡単ヒント集
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