楽譜を読む スピードアップのコツ! (スピードアップ)

スピードアップ編です。
スピードアップを目指すための 意識の持ち方、それは
「視線の見切り」 を多用して、高速演奏することです!
ここからは、限界まで 演奏のスピードアップ をはかりますので、
高速演奏時に、
いちいち 考えていたら、 間に合わなくなってしまうのです!
楽譜を読むスピードアップのコツ (視線の見切り)

まずは、「視線の見切り」 の実験です。
一つ一つの音符を 凝視せず、
スッと表面をなぞるように、左から右へ 視線を流してみてください。
きれいに、右上に 線がのびてますね?
・
・
ところで今、パッと見たときに、
これは 「一つずつ、順番に上がっている」 と気づいたでしょうか?
えっ? 油断して、全然見てなかった!
気づかなかった方は、今度は ゆっくり眺めてみてください。

今度は、気づけましたよね?
ところで今、あなたはこの音符を ドレミ…… と言葉に直しながら、
ひとつひとつ読みましたか?
きっと、ドレミなんて意識せず、「図形」 として 視線で軽くなぞったと思います。
でも、そんな いい加減な見方 でも、
ちゃんと 「一つずつ、順番に上がっている」 と気づけましたよね?
あれっ? 言われてみれば確かに!
……ということは、 「最初のド」 に右手をセット すれば
後は、「終点」 の位置 のチェックをするだけで
自分の指の限界まで、初見で高速演奏 ができる ってことです!!

「一つずつ、順に上がっている」 ということは、最初の音符以外、
残りは 読む必要がない! ってことでしょう?
演奏のスピードUP は、 視線の見切り を使うのです!
初見演奏のスピードUP (視線の見切り を多用する)
人は、視線を軽く流すだけでも
直前の音に対して、いくつ離れているか? をつかめます
ですから、ドレミ…… と言葉に直しながら、一つ一つ数える人より、
鍵盤のイメージ を持ちながら 音符を眺めるほうが、
はるかに 速い演奏 ができるのです。
今まで、音符をドレミと数えてた人は、
と、矢継ぎ早に質問されたら、
「あわわわ……」 ってなってしまいますよね?
ところが、先ほどの楽譜 を思い出してください。

軽く 視線を流しただけで、順に 「1つ」 ずつ上がるのが分かれば
同じ人が、いきなり 高速演奏 もできるのです!
直前の音符から、1個お隣さん! …… これが 最速の読み方 でしょう?
練習方法 (こうやって応用します)
その音符が 順番に並んでるのなら
指も順番にズラせば、それが正解! |
それでは 演奏のスピードアップ 応用編 です!
今回覚えた 視線の見切り の技を、楽譜に当ててみましょう!
【ブルグミュラー アラベスク】

まずは スタートの型に指をセット! セットの仕方は分かりますか?
まずは左手だけ、鍵盤にセットして・・・・
違います!
えっ? 違うのですか?
子供の頃、「反対の手は、お行儀よく お膝の上で!」 と
おかしな教わりかたをした人は、
左手 ばかりに気を取られて、後から 右手 が出てくると
「おっと!」
と、追い詰められて、演奏がSTOPしがちですが・・・・
左手に気を取られて、後から 右手 が出てきても・・・
正解の上で 指が待ってた! |
これが 高速演奏時において、
一番、ミスを防げるのですから セットするときは、必ず両手同時に!
たとえ 両手のタイミング がズレていても、あらかじめ正解の上にセットして
出番が来るまで、正解の上で待機!

ラインに照らし合わせながら、両手を (1) と (2) にセットすることができました!
……その次は、どうしますか?
全部読みながら、考えながら弾きます!
それも違います!
先ほど 視線の見切り の技を 教わったばかりなのに
もうお忘れですか?
その音符が 順番に並んでるのなら
指も順番にズラせば、それが正解! |
あの技を、1ブロックずつ 楽譜に当ててみるのです!

よく見ると O印 のついた音符以外は、全部
直前の音符から、1個お隣さん の読み方が効くので、
視線の見切り で 「高速演奏」 が可能! (限界まで速く弾ける)
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それに気がつけば、今までのように、
一つ一つの音符をわざわざ 考え直さなくてもいいのです。
O印 のついた音符以外、残りは読む必要がないでしょう?
正解の上 (隣り) で指が待ってるのですから、
不注意さえなければ、視線の見切り で高速演奏 もできるし、
パーフェクト もとれるのです!

視野を広げる
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