理想の演奏をするために



 【自分の才能の磨き方シリーズ その6】


頭の中には素晴らしい演奏のイメージがあるのに
自分で鍵盤に向かうと、全然違う音になってしまう。
頭の中の音を、そのまま表現できたらいいのに!


    それには、普段の練習からある心掛けが必要です。

    まず最初に、理想に近い音を出すために知っておきたいことは、
    「音を出す前に、理想のイメージを確認する」 ということ。

    音を出す前は毎回、頭の中の理想のイメージを思い出すようにしましょう。

    それも、なんとなくテキトウに思い出すのではなく、
    できるだけハッキリ、クッキリ。

    自分の出したい音が、明確になったところで、そこで初めて、
    ピアノの音を出してみるのですが……


  なんか、私が弾くと、理想の音と全然違う


    実際に音を出してみると、最初の1段さえ、思ったような音が出ないと思います。

    それは、ピアノが悪いから? 自分の腕が劣るから?

    もし、原因が自分の腕の方だと感じたら、そのときは、冒頭の1小節だけ、
    納得いくまで弾き直してみましょう。

    自分が音を出したとき、イメージに合わない部分を感じたら、

    「全然違うなぁ~」 と感じたまま、そのまま流さないで、
    いったんそこで立ち止まり、合わない部分が合うまで、技術的にひとつずつ修正。

    このとき、弾き方は、ちょっとずつ実験をしてみます。

    音を聞きながら、今までの弾き方に対して、

    力の加え方、指の角度、演奏時の意識など
    ちょっとずつ弾き方を変えて、理想の音を探してみるのです。

    なぜ、実験が必要かわかりますか?

    今までの弾き方で結果が出ないのなら、その弾き方を修正しないと
    音は変わりません。

    でも、どんな弾き方をすればどう音が変わるか? は
    まだ自分には分からないのです。技術の引き出しが足りないから。

    だから、とにかく数を撃って、たまたま偶然、正解にヒット! を出すために

    頭の中に、とりあえず 「実験」 の意識を入れて、
    思いついたアイデアはとにかく一度試してみるのです。

    このやり方には大きな効果があって、ここで、いろいろなタッチを試すことで、
    ピアノをどのように叩けば、どのような音が返ってくるか、身体で覚えることができます


    実験の中の、10個に1つくらいは、

    「おやっ? なんか、この弾き方だとイメージに近い音が出た」
    と感じるものが出てくるものです。

    何度か試すうちに、ヒット性の結果を得られたら、
    忘れないうちにその成功したやり方をメモに書きとめておきましょう

    後は、同じように、自分の出す音を一つ一つ聴きながら、

    「なんか違う…」 と感じた音を、
    「これだよ! これが求めていた音」 に変えていくのです。


1段を、理想通りの音が出せるようになった人は、
1ページの完成のさせ方も、もう、やり方だけは知ってる。

1ページを、理想通りの音が出せるようになった人は、
曲全体の完成のさせ方も、もう、やり方だけは知ってる。


    これで、ピアノの練習が、神秘的なものではなくなりました!

    今までは、霧の中で実体のないものを追いかけるだけだった練習が

    今初めて、「何をすればいいか分かる! 明確に分かる!」 というところまで、
    見えるようになったのです!




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