練習には一貫性を!

うまくいった時の 演奏 を再現するのではなく うまくいった時の 理由 を再現する! |
そのときの気分次第 で弾き方が変わってしまうと、 たとえその場ではうまくいっても、 昨日と同じように弾きたい! が難しくなります!
「感情で弾く」 だと、演奏が気分に左右されやすい!
ピアノは、再現芸術です。 昨日の成功を今日も再び! 子供の頃のような、その日の気分次第 で弾き方が変わってしまうと、
 | 今日は気分がいいから、ガーっと情熱的に弾いちゃえ! 今日は、気分が乗らないから、しっとり落ち着いた感じに! |
弾くたびに条件が変わってしまいます。 「昨日の、うまくいった演奏をもう一度!」 と思っても、
ところで昨日って、どう弾いてたんだっけ? 再び、昨日と同じテンションでピアノに向かわないと、 昨日出したような音が、今日はいくら頑張っても出せない! ・ ・
また、その日の気分次第で、コロコロ弾き方が変わってしまうと 「常に同じ技術」 の積み上げではなく、 「毎回、気分次第の違った弾き方」 のインプットになってしまいますので、 練習に一貫性がなくなってしまいます。
ヒドイ人になると、自分の演奏に対して、ある日突然 今までの弾き方は、やっぱり気に入らない! 全部やり直し!
と言いながら、今までの練習を、全部投げ捨ててしまう!
(それが定期的に繰り返される)
これでは、弾き方に一貫性がないばかりか、定期的にリセットもされるので
積み上げた練習量のわりに、演奏に安定感がなくなってしまいます! 同じ条件で、同じ成功を重ねていく!
つまり、高いレベルになってくればくるほど、 子供の頃のような 「努力勝負」 だけでなく、「効率勝負」 も入ってきて、 その総合力で勝ち負けが決まるのです。
上手な演奏の条件とは?
◆上手な演奏の条件とは?
1. 頭の中の 「理想の音」 が上手であることと 2. それに対する 「再現率の高さ」
です! |
最初に 「完成形」 が見えていて、その完成形に向けて、 今の自分の演奏を修正しながら、だんだん一致させていく!
表現練習とは、「完成形」 のイメージに対して、演奏技術で誤差を修正しに行くこと!
そうでないと、
完成時には、どんな音で弾きたいの?
という質問に対して、
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えっ? そんなの考えたこともなかった! やってるうちにいつの間にか理想の音に届くんじゃないのですか? |
大人なのに、子供みたいな練習になってしまいます。
初心者の方ほど、 「よくワカラナイから、とりあえず音を出してみて・・・・」
としがちですが、音を出すと余計分からなくなりませんか?
しかも、自分の下手な音を何度も聞くウチに、
下手な音にだんだん耳が慣れてきてしまって、違和感すら感じなくなってしまう。
(弾けば弾くほど、理想の音楽が、どんどん遠ざかっていく)
最初に完成形のイメージがあって、それを技術練習で取りにいく。 ズレてるところを見つけたら、イメージとピタッと一致するまで、微調整を繰り返す。
それが表現の練習なのです。

表現は言葉だと誤解してませんか?
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