字が上手になりたいときの練習法は?

誰でも、最初は 「下手ッピ」 からスタートします。
しかし、習い始めてまだほんの 「数ヶ月」 なのに、 驚くほど、グングン上達してしまう方がいます。
この秘密は何でしょう? 本人の才能? 先生の教え方?
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そもそも、「伸びる練習」、「伸びない練習」の違いって
どこにあるかわかりますか? |
イマイチよくわかりませんよね?
これは、「字の上手 下手」 におきかえると分かりやすくなります。
字が上手になりたかったら、どうすればよいでしょう?
毎日毎日、ヘタな字を書き殴ればいいの? というと、違いますね。
上手な字を書きたいなら、
理想の字に向けて、今のヘタな字を修正しないといけません。

この、字が上手になっていく過程を見れば、
「ピアノが上手になりたい」 → どういう練習が効果をあげるのか?
方向性が見えてきます。
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皆、上手になりたくてピアノを練習しています。 しかし、
「理想の演奏」 に向けて、「下手な状態」を少しずつ修正しなければ、
何度練習しても、最初の のまま、あまり変わりません。
字が上手になりたいのに、そのための練習が・・・
「下手な字を、長時間書きなぐる」 (落書きを繰り返す)
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これでは意味がありませんよね?
でもピアノの練習では、その失敗にハマッている人が、たくさんいます。
心当たりありませんか?
キレイな音を出したいのに、そのための練習が、
「下手な演奏で、何時間も弾きまくる……」 (落書き状態の音を繰り返す)
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見当違いの練習ばかり繰り返してた!
小さい頃、ピアノを習っていた方は、
何年も習ったわりには、あまり伸びなかったなぁ
と感じていたと思います。 それはなぜだか分かりますか?
「練習量が大事! 繰り返した回数が大事!」 と勘違いしたまま
今はまだできないけど、何度も練習するうちに、指も滑らかになって
ミスも減って、表現も上手な演奏ができるようになるだろう!
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と、見当違いの練習を繰り返すだけで……
ピアノが上手になりたいのに、
肝心の上手になるための練習 をしていなかった!
理想の音をほとんど意識せず、
バランスの崩れた の状態を なぞる練習ばかりしていたら……
いくらやっても 上達できないのは当たり前ですよね?
「練習曲」 のまま知識が止まってませんか?
子供の頃に、初心者 のままピアノを辞めてしまった人は
そもそも 本格的な表現 まで、教わったことがありません。
【練習曲の表現】
1.楽譜の記号を守って、感情を込める
2.それを補足する 先生から言葉の指示 (書き込み) も守る |
ここで知識が止まってるわけです。
でもこのやり方って、「名曲を美しく弾く」 ための練習法ではなく
「練習曲を、次の番号へ進める」 ための練習法 なのです!
えっ? そうなのですか?
その練習の結果を、よく振り返ってみてください。
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おそらく 「楽譜通りに、間違えずに弾くこと」 までで終わってしまい
その先の 「音楽を表現する」 まで至らなかったと思います。
子供の頃はいいのです。
あの頃は、稚拙な演奏 もご愛嬌! (周りの子も、同じレベルでしたし)
しかし、いつまでも 子供の頃のクセ が抜けないと、扱う曲が名曲になっても
練習曲を、メトロノームにあわせて、カチカチ弾いてる感じ 単調な弾き方で、抑揚や変化がない
(あるいは、変化がアカラサマすぎ)
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それって、 「練習曲を、次の番号へ進める」 ための弾き方 でしょう?
人を感動させるための弾き方ではなく、
レッスンの場で先生に マル をもらうための弾き方。

練習曲は使い方次第で毒になる
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