ピアノの練習は、練習初期が勝負です!

【初見が出来る人の特別な練習法 その2】
初見 がデキナイうちは、たとえ 難しい曲 を弾けていたとしても
まだ上級者ではなく、中級者 ですよ。
えっ? そうなのですか?
だって、上級者に備わっているはずの重要な技能 が未達成でしょう?
初心者の頃によく指摘されていたこと、覚えてますか?
・ 音符がスラスラ読めるようになりましょう!
・ 手元ばかり見てないで、なるべく楽譜を見ながら弾いてください
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実は、早いうちから言われていたのです。
その言葉通り、上級者ほど、早いうちから 『初見の練習』 も始めて
必要な能力をどんどん高めながら、『曲の練習』 も進めていくのに対して
その練習をやらずにいた人は、
目の前の曲さえ、弾けるようになれば! と、
『練習曲』 や 『曲の練習』 ばかりに時間を費やした結果……
その結果?
必要な能力が不足したまま、目の前の曲だけ、
どんどん難しくなってしまって、
今、新曲に挑戦するたびに 『曲の練習』 が苦しくなってしまっている!
あ~、確かにその通りです
今の苦しさは、初見力 がないことから来るものなのです!
「成功したい」 と思ったら、それにふさわしい準備が先!
上級者のように上手になりたい! と言っていながら
目の前の行動は その反対になってませんか?
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目の前の曲さえ、弾けるようになれば! と、
初見の練習をしないまま、『曲の練習』 だけ繰り返してきた結果、
以下のような不都合を感じてませんか?
【初見がデキナイ人ほどミスを連発】
・ 片手ずつの練習だと? ・・・・ 両手合わせで ミスを連発!
・ いきなり両手スタートでも? ・・・・ 暗譜までは、やっぱりミスを連発!
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初見がデキナイと、どうあがいても、失敗の道しかない!
そしてその状態で、強引に 曲の練習 をスタートしてるから
練習初期に、どんどん 「ミスのクセ」 を積み上げながら……
今はまだできてないけど、仕上げの時期が勝負です!
【今までの練習の失敗例】
1. 練習初期のミスは仕方ない!
2. 中盤以降の練習で、ミスを減らして
3. 勝負はラストです!
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ところが、本当にそれで、うまくいっていたか? というと、全くの逆で
実際は 「2番」 が練習の大半になってしまって、
「2番」 のまま、途中で挫折か
「3番」 に届く前には、もうこの曲に飽き始めていて……
仕上げで勝負 どころか、その反対の 仕上げで妥協 を始めてしまう!
あ~っ! それって私のことです!
『曲の練習』 を失敗している方……
そろそろ、子供時代のおかしな練習法 から卒業する頃ではありませんか?
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なぜ、最初に 初見 を学ぶことを、これほど重視してるのか?
今回の説明を聞けば、すべてがつながります!
初見がデキナイと、「練習システム」 が、おかしくなってしまう 初見がデキナイと、簡単な曲も 「覚えて弾く」 しかなくなります! 「覚えて弾く」 ときの練習手順は?
部分練習 で音を覚えながら
通し練習 で流れの確認!
| 練習初期に、ミスのクセ がついてしまうのは、この練習手順が原因なのです! ・ ・
音符が読めないから、ある程度、スラスラ弾けるようになるまでの間は 「ド忘れ」 や 「覚え間違い」 などの、ミスの連発 を食い止められない!
(片手ずつ練習してる人は、「両手合わせ」 の時も、混乱してミスの山) だから・・・・・・ 練習初期のミスは、仕方ない!
と言いながら、ミスをどんどん連発して 練習初期に 「ミスのクセ」 をつけて 後から 「練習量」 で取り除く
という、おかしな練習から抜けられない・・・・・・
片方で、「ミスを修正」 する練習をしながら
もう片方では、新たなミスを 「製造」 している!
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その状態は、本来の理想である
目の前の練習は、100点しか見たことない!
とは正反対の練習になってるのが、わかりますか?
そのような練習でも、初見が出来る人より 数倍多い練習量 を費やせば
弾けることもありますが
その手柄は 「練習量」 にあるので
できるかできないか? は、練習量次第! 言葉を換えれば
それだけの練習量を 費やせなかったら、アウト!
という、危険なシステムでもあるのです!
初見がデキナイと、常に自分に厳しくあり続けないと、覚えたものが
すぐにフッ飛んで、消えてしまうので
「やったりやらなかったり」 という、甘い練習は厳禁。
自分の練習から厳しさを失った瞬間
「練習システム」 そのものが、音を立てて崩れてしまうのです!
スタートの時点で、すでに負けていた
初見が出来る人と、デキナイ人では
曲の練習のやり方が、まるっきり違うのです!
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初見が出来る人は、練習初期のミス のほとんどは、初見力で防げます。 でも、初見が出来なかったら?
通し練習に進むまでは 「覚える」 ための練習しかできなくて その 覚える練習 の途中で、次々とミスを連発してしまう!
初見が出来る人ほど、練習開始からスタートダッシュできるのに対して
初見がデキナイ人ほど
スタート直後に転倒して、足を踏まれたところから、マラソンのスタート!
【スタート直後に転倒】
・ 練習初期に無駄なミスを連発!
・ 数秒ごとに手を止めて、弾き直しをしながら・・・・ またミス!
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本当はそのとき、強引に 『曲の練習』 を続けるかわりに
「初見の練習」 に入ればよかったのです。
初見力 が高ければ高いほど、練習初期の 「ミスのクセ」 のリスクも
最初から ほとんどカットできる わけですから
いかに、「曲の上達」 の早さと 「初見力の高さ」 が結びつくか、分かるでしょう?

ミスなし・スラスラ・さぁて表現だ
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