油断している状態で いかに正確にできるか?

練習は、毎回ゼロからのスタートではありません。
昨日練習したことを、今日も忘れずに覚えている
今日はそれに磨きをかけて……
| その積み重ねが、実力向上となるのです。 ですから練習は、  | 今まで取ったものは逃がさない! そのうえで、今日も新たに積み上げていく! | という意識で取り組んだほうが、 やったことが確実に力になり、上達が早くなります。 ・ ・ 当たり前のように感じますか?
しかし、それが出来てない方も、意外に多いのです。
部分練習は、なるべく 「1段通し」 を基本にします!
部分練習 のときの成功を、
そのまま 「通し練習」 に引っ張るためには?
なるべく 「通し練習」 と近い条件で練習しながら
目の前の練習は、常に100点しか見たことがない!
この条件も、同時に満たす必要があります!
そのため、『部分練習』 で扱う範囲は、
テキトウに気分次第で範囲を決めるのではなく
なるべく、「1段通し」 を基本にします!

もし練習が1段の半分だと?
範囲が狭すぎて、3秒程度しか演奏時間がないので
『通し練習』 の効果があまり出せない
|
もし練習が2段以上だと?
今度は範囲が長すぎて 『部分練習』 の効果が出せない
また、常に100点しか見たことない! の条件も
範囲が広すぎると、達成困難になる |
『部分練習』 で扱う範囲は 「一段通し」 が理想的なのです!
(多すぎても、少なすぎてもいけない)
この条件の時だけ、『部分練習』 と、『通し練習』 のテーマを
同時に取れる、一石二鳥の効果があり
目の前の練習は、常に100点しか見たことがない!
という条件も、ギリギリ出すことが出来ます!
なので、普段の練習は、『初見力』 を駆使しながら
部分練習の範囲は 「一段通し」 で!
部分練習 がうまくいくようになってきたら?
部分練習 がうまくいくようになってきたら?
その範囲内を少しずつ 『頭真っ白』 で抜いていきましょう!
|
部分練習 がうまくいくようになってきたら?
今まで 「間違わないように」 考えながら慎重に弾いていたのを
少しずつ、「考えながら弾く部分」 を削っていって、
その範囲内を、何も考えず、ボ~っとしながらでも弾けるよう、
『頭真っ白』 でも弾けるようにしていきます。
えっ? どうしてですか?
考えながら、慎重に弾いている うちは、
たまたま 「ミスなく弾ききれた」 としても、それはまだ、実力とは言えません。
マグレで1回だけ弾けた! ではなく、常に安定して成功を出したいのですよね?
そしたら、重要なキーワードは、成功の再現性!
「慎重に弾かないと、ミスしてしまう!」 ではなく
常に安定して成功を出したいのなら
油断しながら弾いてる状態でも、どれだけできるか? ですから
本当に実力で弾けるようになった! とは
『頭真っ白』 でも成功が再現できる状態のことなのです!
練習したものを少しずつ 『頭真っ白』 で抜いていきましょう!
頭のフル稼働が、演奏の余裕のなさにつながっている だから、頭真っ白で 「余裕のなさ」 を解くこと |
実は、『頭真っ白』 を知らない人も、
経験的に本当はその恩恵を受けてきていたのです。
たとえば、今練習中の曲の、最初の1段目など
練習した箇所が、
考えなくてもスイスイ弾けるようになってきた状態 を振り返ってみてください!
 |
スイスイ弾けてるところって、指が勝手に動いてる感覚! 正直なところ、鍵盤の流れは指任せで、イチイチ考えてないよ! |
すでにスイスイ弾けるようになった箇所に対しては、
いつの間にか、この状態に到達していたと思いますが
あれって不思議な現象ですよね?
なんで、指が勝手に動くの? なんで、考えなくても正解が押せるの?
 |
あれ? 言われてみれば確かに!
なんで、考えなくても指が動くようになったんだろう?! |
今までは、『練習量』 に手柄があって、
たくさん練習したから出来るようになったのでは?
と誤解してたと思いますが、本当は違います!
本当の手柄は 『頭真っ白』 にあったのです! その証拠に……
まだ苦手なところほど
「慎重に弾かないと 何もできない!」 逆に、曲の中で、スイスイ弾けるところほど
「考えなくても 指が勝手に動く」
|
考えなくなった (= 頭真っ白で弾けるようになった) から
スイスイ弾けるようになったのが、理解できますか?
今までの練習を思い出すと 「もう怖くなくなった」 部分って
「頭真っ白の成功」 と、驚くほど、一致しているのがわかると思います!
なので、ある程度弾けるようになってきたら、
練習テーマをわざと一歩前に進めて
油断している状態で いかに正確にできるか? を狙って取りに行く!
そのために、『頭真っ白』 で勝負するのです!

頭真っ白でパターン化して、再現性を高めること
|