成功の再現率を高める練習法

【イタリアの諺】
1羽のツバメが来たからといって、まだ春が来たわけではない Una rondine non fa primavera
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弾けないところがたまたま弾けたとき、 (1羽のツバメの状態)
たった1回で
「やっとできた。もう安心」 と油断してしまってはいけません。
心当たりありませんか?
ようやくできるようになった! と安心して、そこで練習をやめたら
翌日チェックしたときに、また元に戻っていて、愕然としたこと……。
あ~っ! それって私です!
「たまたま弾けた」 は、まだ実力ではないのです。
それを、「偶然」 から 「実力」 に引き上げるには
そのまま5回連続して成功するまでは、気を抜かないでください。
やっとできた! 気分がいいところで、このまま次の段へ!
今まで弾けなかったところが、たまたま弾けたとき、
その後はいつもどうしてましたか?
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うまくいかなかったら、うまくいくまで何度も繰り返して
ようやく成功できたら、「よし!」 と思って次に行ってました! |
その練習では、今までうまくいかなかったでしょう?
実はそれって、理想の練習の正反対 なのです!
上達とは?
のはずなのに、
失敗のほうは、何度も繰り返してるのに、成功は1回だけでオシマイ!
その練習では、成功を逃がしまくってますよね!
あれ? 言われてみれば確かに!
今までできなかった部分が、たまたまうまく弾けたとき
1. 安心して、終わりにする
2. 成功を逃がさず、自分のものにする
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その判断を誤ると、せっかくの成功が スルリと逃げてしまうのです!
なので、5回連続して成功 できるまでは、気を抜かないでください。
5回で1セット (5連勝 を目指す)
「まだ出来てないけど、早く次に進みたいから、オマケして合格!」
先を焦って中途半端なまま、次へ次へ……とやっていると
戻ってきたときに、また弾けなくなっていて
結局また、練習のやり直し!
1段を合格させるとは、「今までやってた練習をいったん放置」 して
次の段で、別な練習を始めるわけですから
今までの部分に対しては、
いったん放置しても問題ないほどの、実力が要求されるのです。本来は。
ですから、合格・不合格の判断は、必ず
「単発の結果」で見るのではなく「直近5回の平均」で見るようにしてください!
【昇段テスト】
「1段通し練習」 を 「5回」 やります。
5回終わったらジャッジ! 今のは 5連勝 ですか?
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いったん放置したとしても問題ないほどの、実力が必要なので
「5回で1セット」 で 5連勝 を取れたときだけ、合格して次の段!
【不合格の場合は?】
対戦成績 |
評価 |
4勝1敗 |
惜しい |
3勝2敗 |
2勝3敗 |
1勝4敗 |
完敗 |
5連敗 |
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あ~ん、 「2勝3敗」 でした! 合格できなかったときは、どうすればいいのですか? |
不合格の場合は 「対戦成績」 の結果によって、判断が分かれます。
不合格 |
惜しい …… 「5回で1セット」 再挑戦 |
完敗 …… もう一度 部分練習 からやり直し! |
【惜しい】 2勝3敗
負けはしたものの、「惜敗」 だった! そのときは?
そのまま 「5回で1セット」 の 「2ターン目」 に挑戦です!
・ ・
「5回で1セット」 の 「2ターン目」が終わったら、またジャッジ!
今度の結果はいかがですか?
【完敗】 1勝4敗
「完敗」 の場合は、
「部分練習 や 頭真っ白」 が甘いまま、先へ進んでしまったのかもしれません!
(勉強が甘い状態で、テストを受けてしまった状態)
自分の 「持ち点」 がそもそも足りないので、 いったん部分練習に戻って、自分の 「持ち点」 を積み上げて、
足りない点数を補ったら、また 「5回で1セット」 に再挑戦!
仕上げ時の 合格ライン は何点ですか? この曲の 仕上げ時の 合格ライン は何点ですか? だいたい 「95点以上」 かなぁ? 理想を言えば、100点だけど もし本当に 95点以上 が目標なら?
部分練習のそれぞれの段は、常に100点で合格させてないといけません! ・ ・ 部分練習 は、今後の実力のベースとなるものですから、
1段 「単体」 で 「パーフェクト × 5連勝」 取れるまでは、 次の段へは進まない!
「1段単体」 は 「パーフェクト × 5連勝」 を目指す ○ 5連勝 …… 次の段へ! × 失格 …… できるまで再挑戦 |
これを怠ってしまうと、仕上げ時に、練習がやり直しになりますから、 「全ての段」 の合格点は、必ず 100点×5連勝 に揃えます!
仕上げの時には、出来るだけ100点に近づけたい!
と思いながら……
実際には、練習中1度も 100点 を見たことがなく 目の前の練習が、妥協&先送り ばかりになってる状態と
本当に 「100点を連発できてる」 練習は全く違います! |
・ ・ 本当に、仕上げで 100点に近づけたい なら?
普段の練習から、1段に対して 目の前の練習は、100点しか見たことない! これを積み上げていってください!

本当に100点を連発できてますか?
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